金属を溶かして型に流し込み,冷やして固めてから,型から外して完成させたものを鋳物という。例えば,マンホールの蓋,自動車エンジンの本体,水道の蛇口,鐘,茶釜など。あの奈良の大仏も鋳物だよ。鋳物づくりに使われる型は,鋳型と呼ばれ,砂や金属で作られる。そして鋳型づくりには製品と同じ型をした模型を木や金属で作ることが必要になる。それらをすべてやるのが鋳物工だ。鋳物の中に「鋳巣」と呼ばれる空気が入るなどの問題が起こらないようにするには高い技術がいるんだ。
向くタイプ
体力がある
粘り強い
手先が器用
関連資格
鋳造技能士(国家資格)。鋳鋼鋳物鋳造作業,鋳鉄鋳物鋳造作業,銅合金鋳物鋳造作業,軽合金鋳物鋳造作業の4種類。それぞれ特級,1級,2級がある。
鋳物工になるには
鋳物メーカーに就職する。職業訓練校などで技能を身につけておくのもよい。
こんな声も
現場は冬でも汗が噴き出てくるほどの過酷な環境。それゆえに思い通りの製品が完成した時のやりがいは言葉では表現できないほどです。