木造住宅の新築やリフォームなどの建築現場で中心的な役割を果たすのが建築大工だ。建築士が作成した図面を見て，資材を仕入れ，それを加工して，組立てる。ノコギリやカンナなどの伝統的な道具だけでなく，効率よく作業を進めることができる電動工具も使う。実力主義の世界だから，腕を上げて独立する人もたくさんいる。作り上げるものが大きいだけに完成した時のやりがいはひとしお。なお，神社や寺を専門的に手がける人は「宮大工」といって，特別な存在なんだ。

向くタイプ

建築に興味がある
体力がある
責任感がある

関連資格

木造建築士（国家資格）。1階または2階建てで延べ面積300平方メートル以下の木造建築物の設計や工事監理を行うことができる。
二級建築士（国家資格）。延べ面積500平方メートル以下の建築物の設計や工事監理を行うことができる。
建築大工技能士（国家資格）。技能検定制度の一種で，1級，2級，3級がある。高い技能の証となるものだが，大工の仕事をするための必須資格ではない。

建築大工になるには

工務店で修行する，職業訓練校で学ぶなど。

こんな声も

重たいものを持ったり，木くずにまみれたりと大変ですが，お客様に満足してもらえると苦労も忘れます。