獣医師というと,ペットが病気になったときに連れていく,町の動物病院で働く姿を思い浮かべる人が多いはず。けれども,獣医師の活躍の場はほかにもたくさんあるんだよ。畜産農家を訪れて牛や豚,鶏などの家畜の診療や治療を専門に行う獣医師もいる。鳥インフルエンザや口蹄疫が問題となったときに,活躍したのはこのような人たちだ。また動物園や水族館で働いたり,空港や海港で食品や動物を対象に検疫を行ったりする獣医師もいる。当然ながら,どこで働くかによって,治療を行う動物の種類は大きく異なってくる。
向くタイプ
動物が好き
研究熱心である
思いやりがある
関連資格
獣医師(国家資格)※必須
獣医師になるには
獣医学課程の大学(6年制),受験資格を取得し,国家試験に合格する。
こんな声も
動物が好きで,この仕事に就きましたが,動物を苦しむ姿を見るのはとてもつらいもの。助けてあげられなかったときは悲しいです。
動物病院で働く場合,飼い主とのコミュニケーションが大切。感情的にクレームをつけられることもありますが,そんなときこそ落ち着いて対応することが大事なんです。